加筆修正2021/1/6
入江式FT(入江式フィンガーテスト)
入江式フィンガーテスト(以下「FT」と表す)は、東洋医学における脈診をより「簡単」で「明確」なものにできる画期的な技術です。
使い方を発展させて、痛みの原因を探ることにも使えます。FTは、痛みを誘発している目に見えない何らかの現象を捕捉し計量しているようで、患者がどの程度痛そうで、どのような方法でその痛みの原因を取り除けるかを知ることができます。よって、この技術を応用することで、およそ常人では不可能なハイグレードな疼痛治療が可能になります。Oリングと同じ仕組みですが、FTは片手で出来るので、運用上有利です。
目をつぶりながら傷口に絆創膏を的確に貼ることは非常に難しいと思いますが、FTやOリングのない疼痛治療はそれと大して変わりません。一般的な医学や整体カイロなど民間療法による痛みへの治療成績が良くないのは、そういうことです。
痛みの元を「見えるようにする」ことが、「確実な疼痛治療」には必須です。
入江式FTは、疼痛治療を確実なものにできる可能性があります。
<入江式FTのやり方>
まず下の「再生」をクリックして動画を見てください。左側は基本の形(練習用)で、右側は僕流。
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<左側の基本の形の説明>
入江式FTの基本の型です。親指と人差し指をこすり合わせ、その「滑り具合」で良し悪しを判断します。この様に手首を大きく振るスタイルだと「自然と」指同士がこすれて、「滑り具合の強弱」を理解しやすいので練習に適しています。
<右側の僕流の説明>
同じように人差し指と親指の滑り具合を見ていますが、僕流は「意図して」こすっています。経験を積めば意図して擦っても、その滑り具合の強弱を判別できるようになります。そうなると、おのずと自分のやり易いスタイルに変わっていくと思います。
基本的には、対象が悪い状態だと、滑り具合に「引っかかり」を感じます。スティッキー(st)と表現します。
対象が良好であると、スムーズに動きます。スムーズ(sm)と表現します。
このフリフリする手をテスターと呼びます。
「基本的でない話」
次に、良し悪しを知りたい対象物に触る手をセンサーと呼んでいます。
便宜上、センサーをS1・S2・S3の3種類に区別しています。
どちらの手をセンサーにするかテスターにするかは、やり易い方で。
ただこのセンサーの形は、ホント便宜的、基本の型です。やり易ければドドンパみたいな人差し指でもいいし、むしろセンサーなんて無しでも出来ます。
<上達のコツ>
上達のポイントは、まず、センサーをなめらかにフリフリできるように訓練すること。ぎこちない動きしかできないうちは、滑り具合の違いが分かるはずありません。
そして、ある程度均一にフリフリ出来るようになったなら、明らかに反応「する」ものと、明らかに反応「しない」ものを比較しながら訓練します。絶対に有害なやつと、絶対に無害なやつとか、やりやすければなんでもいいとおもいます。僕の場合は、新幹線の車窓から、「高圧電線」と「青空」をひたすら比較していたら、訓練3カ月目にしてようやくコツをつかみました。
私はセンスが無い方ですので、起きてる間中(実を言うと夢の中でも)ずっとフリフリしていて、その3か月目でようやくわかりました。歩いてても車に乗ってても、目に見えるものを比較しながらひたすらフリフリ。3ヶ月間全然分からないけど、フリフリ。でも3ヶ月目で分かりました。あきらめなければ誰でもできます。最初は認識できる対象は限定的ですが、日々の精進により、認識できることは増えていきます。
二つ目のコツです。あなたの体に痛みや違和感が若干でもある場合、それよりも弱い患者の違和感にFTは反応しません。患者の中には、些細な違和感を激痛と騒ぐ人がいますが、あなたがそれを超えた違和感を感じている場合、その患者の苦痛を分かってあげることはできません。より多くの人を救いたいのなら、まず自身にFTを使って違和感どころか疲労感さえも取り除く努力が必要です。
患者の要求は途方もありません。僕としては、仕事や趣味、家事、学業が支障なくできれば健康の範疇だと思っていますが、それらが支障なくできるにもかかわらず、「肩を回すとゴリゴリする」「肩にツッパリ感がある」「前屈すると腰が伸びにくい」「昼間は何ともないけど朝起き上がるとき痛い」という些細な不調を深刻に悩んで手術さえも希望するような人もいます。弱い症状で手術なんかしちゃったら、手術の痛みで余計苦しみますよ。その前に救わないといけない。
三つ目。FTを用い患者の観察を繰り返すことで、FTの精度は高まり、より確実な疼痛治療に近づいていきますが、その際、いままで正しいと信じてきた医学知識や整体カイロの間違いに気付いてしまいます。間違った知識を捨てる勇気が必要です。
痛みの原因と思っていたものにアプローチをしても、症状が変わらないということは、その理屈が間違っているということです。それを痛感してしまいます。
<東京入江FT塾受講の勧め>
と、ひとしきりFTを文字で説明してみましたが、たぶん分からないと思う。東京入江FT塾を受講して下さい。
私は本からどうにか盗もうとしましたが無理でした。受講しなかったらコツさえつかめなかったと思う。
巷のFTのできる人に教わってもいいと思いますが、半端な技術だとそれなりの技術しか身につかないかもしれない。FT塾の先生達は間違いなく高精度のFTを持っていますので、どうせ覚えるなら極みの技術を盗んだ方がいい。
・・・参考図書・・・
○経別・経筋・奇経療法 (著)入江正 (出版)医道の日本
○東洋医学原論 (著)入江正(販売)東京入江FT塾
○漢方治療言論 (著)入江正(販売)東京入江FT塾
○邪気論 (出版)医道の日本
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