<FT診断方法>

「手掌診」と「入江式脈診」の2つから、大体の情報が得られる。

<手掌診>・・・大まかな異常個所を捉える法方

●右の掌でstが強ければ右半身に異常がある可能性がある
●左の掌でstが強ければ左半身に異常がある可能性がある

●掌を3区画でイメージする事で、手根部からMP関節に向かって「下焦」「中焦」「上焦」のどこに異常があるか大まかにわかる。
「上焦」でstなら頭から胸あたりに異常がある可能性あり
「中焦」でstなら胸から臍あたり    〃
「下焦」でstなら臍から足あたり    〃
●また、「音素診」というものを使って、「経筋の異常があるかどうか」「額関節症があるかどうか」がわかる。
経筋の音素・・・「ボウ」
額関節の音素・・・「ゲ」
これらを、イメージしながら、又は心で唱えながら、又は音読しながら、又は患者さんの音読させながらFTをすると、それらの異常がある場合、stが出る。

<入江式・脈診>

入江式は手首〜腕を診る。
そこから、経脈・経別・奇経・経筋のどれが病んでいるか判別できる。
便宜上、内関を通るラインをCDラインと定め、そこから2横指半肘よりのラインをABライン、掌側横紋上をEFライン
とする
各ラインは最もstに感じます。各ラインを探すときに最も大事な事は、最もstなラインを見つけることです。
ABライン・・・「経別(経の別行)」の状態が読み取れる
CDライン・・・「経脈」の状態が読み取れる
EFライン・・・「経筋・表層の経脈」の状態が読み取れる
また、奇経に異常があると、男なら左腕の奇経診断部TかUに、女なら奇経診断部TかUにstが出ます。
図で言えばコンナ感じ↓

       

@)脈診の手順1
次に、最も病んでいるラインを見極める。
例えば第2指〜第3指を揃えてABライン・CDライン・EFラインに当ててFTを行い、最もstなラインを探す。
そのラインが、最も病んでいるライン。
A)脈診の手順2
次に、最も病んでいる経脈を見極める
最もstな診断部を見つけ、陰か陽か、臓か腑かを見極めます
1センチ程度の円筒型の磁石があると判別に便利です。
最もstな診断部の磁石を下記の様に当て、手の平でstが出れば(その時全身でsm)、その診断点に属する経脈に異常ありと診る。
●AB・EFラインにstがある場合
ライン上で最もstな診断部に1センチ程の円筒型磁石を当ててみます。
S極を肘に向けて置き、置いた側の掌がstであれば臓の異常
S極を手首に向けて置き、置いた側の掌がstであれば腑の異常・・・と診る。
●CDラインにstがある場合
上と同じく円筒磁石を使う。
S極を親指側に向けて横向きで置き、置いた側の掌がstならば陰経脈の異常
N極を親指側に向けて横向きで置き、置いた側の掌がstならば陽経脈の異常・・・と診る。
●奇経診断部にstがある場合
診断部のいたるところにstがあったり、FTの結果がころころ変わり落ち着かない場合、ここに最大のstがある場合が多い
どの奇経を治療するかは後述
備考)簡易式な陰・陽、蔵・府の見極め方

<入江式でない脈診法・・・その1>

部分は全体を含むというのが気の概念。入江式の様に手首で全体を診れる様に、掌と指でも・臍周辺でも、見る気になればどの部分を使ってでも全体が診れます。
接骨院などでは患者さんがうつ伏せの状態が多いので、背中で診断できると好都合。
肝兪辺りを通るラインがABライン
督兪辺りを通るラインがCDライン
大杼辺りを通るラインがEFライン
図で書くと↓コンナ感じで背中でも診れます。
●陰と陽(臓腑)の見極め

東洋医学言論(入江正 著作)より
より転じて
とかと応用したらどうでしょう

<入江式でない脈診法 その2>

上記の「入江式経別脈診の図」のような図柄が描かれている紙からも、異常経脈は読み取れる。
例えば、自分の異常経絡を探す時などに、「入江式経別脈診の図」が書かれた図を用意し、それを自分の手首だと明確にイメージして脈診をすれば、自分の体の状態を反映した結果が必ず出ます。
対象イメージがしっかり持てていないと上手くいかないので、慣れるまでは、対象の上に乗せるとか、写真を脇に置くとかするべし。

<入江式でない脈診法 その3>

脈診の極論です
つまるところ、からだのどの部分を使っても脈診は出来ます。
腕でわかると信じればそこで分かるし、掌にあると思えばそこで分かり、腹で分かると思えばそこでも分かります。

もっと言ってしまえば、イメージさえ明瞭にもてれば腕も足も腹もいりません。例えば「木・火・土・金・水」と声に出しながらFTしてstが一番強い所が最も病んでいる経絡と分かります。
これは、声に出さなくても黙読しても良いし、紙に書いて指でなぞってもいいし、とにかくイメージし易いようにすればできます。
さらに・・・「火」でSTが出たなら「君火・相火」でFTして、相火でSTならば、「三焦・心包」と唱えてみて、三焦でSTなら、最も病んでいる経脈は三焦というわけ。
さらに、三焦は三焦でも、どこの三焦かを知りたいならば、「経別・経脈・表層の経脈・経筋・・・・」とやっていけば、深さも見えてきます。

FTは心の目です。FTが出来れば、目の前のFTの結果が真実です。過去の漢方家が書いたウソか本当か分からない書物に頼る必要はなくなります。
そして、FTさえ分かれば、脈診の方法は自分で作れます。
・・・参考図書・・・
○経別・経筋・奇経療法 (著)入江正 (出版)医道の日本
○東洋医学原論 (著)入江正(販売)東京入江FT塾
○漢方治療言論 (著)入江正(販売)東京入江FT塾
○邪気論 (出版)医道の日本
     

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